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2011.02.08 (Tue)

【芝居】青☆組『雨と猫といくつかの嘘』


青年団リンクとしても活動している演劇ユニット青☆組の(10周年記念)第14回公演「雨と猫といくつかの嘘」を観てきました。


以下感想です。


【More・・・】



第9回公演の再演。
青☆組の芝居を観たのは、去年の前回公演『忘却曲線』と「Puroject BUNGAKU 太宰治」(4演出家による太宰治作品オムニバス)の『燈籠』で今回が3回目。

毎度兎に角、舞台であるにもかかわらず当たり前のように「画」が綺麗。
前回『忘却曲線』の船の甲板を思わせる港町の家の舞台装置は感嘆ものだったが、今回のシンプルで小ギレイな装置も素晴らしかった。
舞台中央にぴったり六畳一間の古アパート空間、そして雨を表した装飾でマイム用の扉スペースが作られており、役者は入室の際そこにあると思われる扉をノックする。
そして中央の周りを囲むように第2のアクティングスペース。
ここには役者6人分の椅子(小道具/衣装入れ)とその間に小さなテーブルが取り付けられており、アパートの別室や便所、あるいは街中の道となる。

物語は主人公である水野風太郎が還暦を迎え、基本的に彼の人生の遍歴を様々な角度から描写してゆくことで進む。
所謂「あわい」を売りにした邦画よろしくただただ心地よいだけでなく、自身の妻との過去や男性と同棲していた息子など、歪な家庭環境やら夫婦環境が描かれている。
彼の人生は薄く汚い、つまり風太郎は「ヘタレ」なのだが、登場人物のとことん丁寧な所作の力でそこにある繊細な感情に引き込まれた。

そしてこの公演で一番印象に残ったのが台詞。
母親の「泣いてもいい時はね、みっつだけなの。自分が生まれた時と、大切な人が死んだとき。あとはね、生まれてきて良かったって、思えたとき。」
この台詞と後の風太郎の行動が相まると涙ちょちょ切れものだが、更に「生命は死に際と生まれた瞬間が一番近い」という死生観まで考えてしまった。考え過ぎ。
その他のさりげない短い台詞の一端も良いものだらけで、かといって家族の会話は他愛のないものであったし、とてもバランスが良かった。
更に演出が細胞間隔で行き届いているのか、”現代口語”のカラを破いていたようにも思う。

観劇後、劇中での、猫の死に方になぞった「独りで死ぬ(来世を迎える)」か「誰かに看取られて死ぬ(成仏)」かを登場人物、特に風太郎に照らし合わせて考えてしまい、とても面白かった。

役者の木下さんとお話しさせていただいて、やはり木目細かな演出があるのだと聞いた。ストイックなんだろうなあ。
今まで観た青☆組の芝居で、全て家族の人間関係が描かれているのも興味深い。自分好み。また上演時間が70分と中編感覚で、自らの次回出演公演の参考にもなった。

明日2月8日まで、
アトリエ春風舎にて。

青☆組 vol.14
「雨と猫といくつかの嘘」
作・演出 吉田小夏
http://www.aogumi.org/


自分の芝居についても書かなくてはなあ…


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